肺に水がたまる 病気 原因 症状

肺に水がたまる病気と原因

肺に水が溜まる状態を医学的には「胸水」と呼ばれ、胸膜腔に液体が溜まった状態をいいます。
胸膜腔とは一体どんなものなのか分からない人もおられると思いますのでまずはその説明からしていきましょう。

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胸には胸郭と呼ばれる骨格で形成されています。その中には肋骨、胸骨、胸椎があります。
そしてその中に肺や心臓が入っており、胸郭で守られています。
胸郭の下は横隔膜でおおわれており、内臓と肺を隔てています。

 

胸郭の内側には側壁胸膜と呼ばれる膜で覆われています。
肺の周りには臓側胸膜という膜で覆われています。
これら2つの胸膜は肺門部と呼ばれるところでつながっています。

 

この側壁胸膜と臓側胸膜との間のことを胸膜腔といいます。
胸膜からは、サラサラした液体が分泌されており胸膜腔に少量溜まっています。
これが胸水になります。
通常胸水とは、肺が膨らんだりする際に胸膜がこすれて摩擦で炎症が起きないようにしている潤滑油のような働きをしています。

 

しかし、病気にかかり、胸水が過剰に溜まってしまうと、肺が圧迫されてしまい呼吸が妨げられてしまいます。

 

それでは一体肺に水が溜まる病気はどんなものがあるのでしょうか?
肺に水が溜まる病気には次のものがあります。

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  • 肺炎
  • 肺炎は細菌やウイルスといった感染症から起こることが原因とされており、肺炎というその名のとおり肺に炎症が起き、血液中の成分や細胞内液といった組織液がしみだして肺に溜まってしまう病気です。

     

  • 肺うっ血・肺水腫
  • 肺うっ血は、肺の中にある血管の血液循環が滞っている状態で、さらに肺うっ血が進行した状態になると肺水腫と呼ばれ、血管から血液の液体成分が染み出てしまい、肺にたまってしまう状態をいいます。

     

    原因として一番多く挙げられるのが心臓の病気です。中でも心臓弁膜症といった者が原因となります。
    通常、血液が逆流しないように働く弁が十分に開かないことで血流を阻害して起こる狭窄症。

     

    一方では弁が完全に閉じることが出来ず、血液が逆流してしまう閉鎖不全症といった病気が挙げられます。

     

    この場合、肺に水が溜まるだけでなく、呼吸困難や動悸が起こりやすく、さらには肝臓もうっ血してしまし肝腫大になってしまいます。

     

  • 胸膜炎
  • 胸膜炎は胸痛が最初の症状として起こり、深呼吸や咳をすると痛みが増し、次第に胸水が溜まり呼吸困難が起こります。

     

    原因としては様々ありますが、多くは細菌感染や結核といった感染症が原因になります。中には肺がんなどの悪性腫瘍からなるものもあります。

     

    他には建設現場などの工事で使われて問題となったアスベストの被害による石綿肺や血液中の血栓が肺に詰まって起こる肺梗塞、自己免疫疾患などの膠原病などがあります。

     

  • 肺がん
  • 肺がんは初期には咳や痰、息切れや声のかすれといった症状が現れ症状が進行するとともに胸水が溜まって呼吸困難になります。

     

    原因はやはり喫煙が第1位。たばこの煙には約200種類もの有害物質が含まれており、その中で40種類以上が発がん性物質になります。

     

    タバコ以外には遺伝、大気汚染、職業、などが挙げられますが、やはりタバコと比べると雲泥の差でタバコの足元にも及びません。

     

  • 心不全
  • 心不全は、心臓が身体全身に血液を送るポンプの役目をしているのに対して、その役割が出来なくなった状態をいいます。
    そのため、息切れや動悸、呼吸困難等の症状が起こり、下肢の浮腫なども出てきます。

     

    原因としては心筋梗塞や心筋症、心臓弁膜症などといった心臓に関する病気が主になります。
    それ以外に心不全を引き起越しやすい病気としては、身体の内分泌や代謝異常(糖尿病、甲状腺や腎臓などの病気など)や薬剤やアルコール、HIV感染症などが挙げられます。

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